エンゲージリングを買うときには、ただ正規の値段で買ってしまってはもったいないと思っている方は多いと思いますが、格安で販売されているようなエンゲージリングもあるのです。これは、どのようなエンゲージリングになっているのかというと、やはり、サイズを間違えてしまって多く作ってしまったものなどになっているのです。
会社員が新卒として入社し、始めの3年間に何をなすべきか――。今回は、これをテーマに私の考えを述べたい。私が取材などを通してこの20年間で見てきた会社員で、30代半ば以降、昇格という面である程度、成功している人に共通している次の4点をベースに書いていく。
1.就職活動の振り返り
2.会社のからくりをある程度、心得る
3.上司や周囲、取引先などから評価される「型」を覚える
4.勝ちパターンを少しでも体得する
●就職活動の振り返り
1の「就職活動の振り返り」であるが、新卒時の私のように意識して行う人もいるが、さほど意識することなく、就職活動のころを思い起こす人もいる。ここでは、意識して振り返る人を対象にする。
なお、「反省」ではなく、あくまで「振り返り」であることに注意をしたい。採用試験は新卒であれ中途であれ、相対的に決まる。そこでは合否において誰もが納得する、客観的な基準は存在しない。必ず、あいまいさが残る。そんな試験に反省などいらない。
「振り返り」とは、エントリーした、あるいはしようとした会社などを思い起こし、それらの理由を記録し、3年間に何度か読み直してみることを意味する。理由が特に大切である。
3年以内にそのメモを読み直す人は100人いたら、80人以上になるだろう。私が専門学校で教える受講生の8〜9割も、そのメモを読み直すという。始めの3年間で「こんな会社に入って良かったのだろうか」と迷う人は多いのだ。そこで上司から厳しく言われると、衝動的に辞めてしまう場合がある。そして、自分の市場価値を下げていく。これでは、競争社会で敗北に終わる。
このメモをもとに「自分の原点」を考えることで、できるだけ早く自己像を作ってほしい。「私はこういう仕事をしていきたかった」とか「内定は取れなかったが、こんな理由であの会社を受験した」という具合に思い起こすのだ。これを繰り返していくと、次第に仕事への姿勢や考え方などが定まってくる。この時期、迷いが生じる理由の1つは、このような自己像がないからではないだろうか。就職活動で貴重な経験をしたのだから、それを忘れ去るのはあまりにもったいない。
会社を変わる時に職務経歴書などを書くことが求められるが、このメモはきっと生きてくる。経験論で言えば、新卒時に「これをしていきたい」と強く思った仕事は、その後、20年くらいは何らかの形で尾を引きずるものだ。
●会社のからくりを理解
2の「会社のからくりをある程度、心得る」だが、わずか3年で会社の仕組みをすべて理解することは難しい。たぶん50歳にもなっても、完璧には分からないだろう。この時期は「ある程度」で構わない。それは、主に次のようなものだ。「上司と部下の関係」「上司の心理(防衛本能)」「人事評価のダブルスタンダード」など。つまり、自分の損得に直結していることだ。
会社のからくりをテーマにしたビジネス書を読むと、営業部や総務部、工場などの部署ごとの説明に終始したものが目立つ。私は、あれはナンセンスと思う。そもそも、職場が人間社会である以上、あくまで人間の心、つまり上司などの心理に目を付けつつ、組織をとらえていくべきだ。
その場合の上司の心理とは「上司と部下の関係」のベースにあるものだ。これは、上司の防衛本能と置き換えることができる。防衛本能とは、上司が「自らの立場やメンツを守りたい」と強く思っている心理と言える。これを見抜けば、おのずと部下は何を発言し、どう行動を取ればいいのかが分かる。要は、上司は常に自分が正しく、常に自分中心で組織を動かしていたいのだ。
ここまで読むと、敏感な人は察知するだろう。上司は当然、部下を査定評価するが、それはあくまでその上司の基準(ものさし)で評価する。人事部が作る考課表もまた基準である。だが、上司がその評価項目に書く時には、自分が見てきた日々の評価を最優先させる。これが、「人事評価のダブルスタンダード」と言われるものだ。
例えば、営業部の課長があなたのことを「協調性がなく、スタンドプレーが行き過ぎ」と観察していたとしよう。そして半年後に、人事評価をする日がきた。その際、人事評価に「協調性」という項目がなかったとしても、課長はどこかの欄に「協調性がなく、スタンドプレーが行き過ぎ」といった意味合いのことを書く可能性が高い。こうなると人事部が作った基準と上司の基準、つまりダブルスタンダードが存在することになる。
どちらが優先されるか。それはほぼ間違いなく、上司の評価である。人事部が上司の評価に疑問を感じたからといって、それを「書き直せ」と指示する可能性は相当に低い。私は、そんな話を1度も聞いたことがない。つまり、上司はあなたを生かすことも殺すこともできるのだ。このからくりは、心得ておきたい。
●上司が大切にする、仕事の進め方や仕方
3の「上司や周囲、取引先などから評価される『型』を覚える」であるが、これは1〜2を踏まえると理解ができるだろう。仕事をする上での型(仕事の進め方や仕方)は、あくまで上司が日々、大切にするものをマネするべきだ。独自のやり方を追求するのは、入社して3年の間は早すぎる。それは、素人の無手勝流でしかない。「自主性」という言葉の意味をはき違えている。
上司が部下を生かすことも殺すこともできるならば、その上司の意向に沿って仕事を進めることが大切だ。経営陣が信用しているのは管理職である上司であり、非管理職の部下ではない。非管理職は責任がさほど問われない以上、このことは素直に認めるべきだろう。
上司の意向に沿って仕事を進めるためには、上司への報告・連絡・相談をほかの人よりも意識して密にすることだ。その繰り返しで、精神的に近い関係になりたい。上司は接触頻度が多い人を信用する傾向がある。大体、上司が部下を他部署に追い出す時に人事部に言う言葉が「あいつは何を考えているのか分からない」というもの。報告・連絡・相談をさほどすることなく、独自で進めると、上司は「理解不能な部下」としてしか扱わないものだ。
新卒として入社し3年くらい経った人と話すと、「上司が自分を理解していない」と口にする人がいる。これは誤りだ。上司は部下を理解する義務はない。義務がないからこそ、状況いかんでは他部署に追い出したり、辞める方向に追いやる。これは役員になっても同じこと。社長は役員を理解する義務はなく、正当な手続きを踏めば解任しても構わないのだ。
会社員をする以上、役職が下にいる人は、絶えず自分を上の人に理解してもらえるように発言したり行動を取る必要がある。「理解してもらえない」ではなく、「理解してもらえるようにする」。この鉄則を忘れないことだ。
1〜3までがきちんとできる人は入社し、1〜2年以内でもそのレベルでの「勝ちパターンを体得」しているはずだ。例えば、上司から信用されて、上司の息のかかった先輩らからもかわいがられる。そうすると、自然においしい仕事を任される可能性が高くなる。
例えば、営業部で言えば、契約が取りやすい仕事とか、注目を浴びやすく、評価が高くなりがちな仕事である。つまらなく、評価の低い仕事は得てして生意気で嫌われ者がすることになる。こうして、上司から信用を得た社員は勝ちパターンを少しずつ体得していく。
こうなると毎日が楽しくなる。職場で注目を浴び、異性からも人気者になる。安定した日々になる。結婚なども早くなり、一段と手堅い人生になっていく可能性が高くなる。それが、さらに仕事にもいい影響を与える。
1〜4までが上手くいかない人の間に、どんどんと差が生じる。それでいいのだ。勝ちパターンを1つでも多く身に付けて、「勝ち組」になっていくべきだ。入社し、3年間とはいえ、競争社会なのだから。
【吉田典史,Business Media 誠】
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